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蠍火と嘆きの樹を同じ部屋に18回閉じ込めてみた

1 :爆冥で名前が聞こえません:2007/12/09(日) 12:28:04 ID:FgOD9yBf0
嘆きの樹は燃え尽きてしまった…

○過去ログ
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○このスレの空気
・絵とか設定は自由。freedom。俺たちは自由だ。
・希望とかありだけど、スルーされても怒らない。泣かない。いじけない。しつこくしない。
・えっちなSSはうpロダに上げてからアドレスだけ貼るか、避難所に該当スレがあるので、そちらでワッフルワッ(ry。
・弐寺以外はだめじゃないけど、あくまでも主役は弐寺。


669 :爆音で名前が聞こえません:2008/01/25(金) 00:31:59 ID:4O877J0NO
>>643-645
>>660-662

異常に気付いたのは、三日目の朝だった。

「…どうしましょう」
「私に言わないでよ」

翼が治らない。
体の怪我は治ったし、翼も形を取り戻していい頃のはずなのに、翼だけが会ったときのまま。
原因は分からない。痛みはもう無いらしいから、悪化しているということではないようだが…
とにかくこれが異常事態であることに変わりはなかった。
彼もこのような事態を経験したことはないとのことで、不安そうな顔をしている。
「どうしよう、これじゃ帰れない…」
「なんとかしてあげたいけど、原因が分からないことにはどうしようもないなぁ」
うーん、これはちょっと困った展開になってきたぞ。…どうする私。


「…はぁ」
空を見上げてため息。まあ成り行きで自分を助けた人がなんとかできるわけないのは当然だ。
それにしても…今まで普通に飛んでいたから分からなかったが、空ってこんなに広かったのか。

青くて深くて、しかも物凄く遠い―

「き・い・て・る・の!?」
「は、はえぇっ!?」
我に返って第一声、すごくマヌケな声をあげてしまった。…うぅ、視線が痛い。

670 :爆音で名前が聞こえません:2008/01/25(金) 00:32:48 ID:4O877J0NO
「もう、見とれてる場合じゃ…あれ?もしかして君、空見上げるの始めて?」
「ええ、はい、まあ…」
「そっか」
何やら一人したり顔で頷く。何が聞きたかったのか、あまりよく分からなかった。
「初めて見るんじゃ、仕方ないか。それはさておき…君のその翼って、何製?」
「はい?」
どうやらこっちが本題らしい。また難解な質問だった。この翼は何製か、って…?
「急にそんなこと言われても、僕だって分かりませんよ」
実際知らないし、考えたこともない。生まれたときから背中にはこれがあって、空が飛べた。
これが何でできてるかなんて、考える機会も必要性もなかった。
対する彼女は、答えを聞くとちょっと躊躇うそぶりを見せてから…
「そう。じゃあ…ちょっと失敬」
「ぁぅっ」
いきなりだった。出し抜けだった。背中に、電気が走った。
痛みが無くなったとは言え壊れている箇所、傷口と大差ない。触られれば当然少しは痛む。
「…なるほどね…」
ぶつぶつと何やら呟きながら翼に触れてくる。…何のつもりなんだろう。
「…よし!」
やがて何かを決心したように呟くと、正面に回ってきた。そして。

671 :爆音で名前が聞こえません:2008/01/25(金) 00:34:23 ID:4O877J0NO
「作る」
「…へ?」
あの、もういっかいおねがいします。
「だーかーら、作るんだって。君の翼、私が新調してあげる」
「は?」
あの、おっしゃっていることがよくわからないんですが。
「何でできてるかは分からなかったけど、再生不可能なまでに壊れちゃってるのは何となく分かった。
この三日間の経過を見ても、待ってるだけじゃいつになるか分からないのは明らか。
だったら新しく作った方が早いでしょ?このまま放っておいても、少なくとも今は君が困るだけじゃない」
…確かにそれはそうですけども。
「大丈夫、私に任せて。墜ちないイカルスにしてあげるから」
頼もしいことは頼もしいけど、にわかには信じ難い話だなぁ…


何を隠そう、私には一つ野望がある。要するに空を飛ぶことなのだが。
「…………」
そのために研究を重ねていた時期もあった。しかし、今まで実践には踏み切れずにいる。

イカルス。

ロウで作った翼で空を飛び、太陽に近づき過ぎたために翼を失い、墜落した青年。
どうしても、これが脳裏に―飛ぶことと墜落することをセットにして考えてしまうのだ。
飛ぶからには墜ちることも覚悟するのが普通だろうけど、覚悟より恐怖が先に立ってしまう。

672 :爆音で名前が聞こえません:2008/01/25(金) 00:35:07 ID:4O877J0NO
だから、今まで飛べずにいた。翼も作ったし、それで飛べることを知ってはいたが、自分では飛べなかった。
そんなときに、彼が空から落ちてきた。
そして、墜ちる恐怖などとは無縁な眼差しで空を見上げるのを見て、思ったのだ。

…虫のいい話かもしれないが、このジレンマにもがく私の翼を託せないかと。

「…待っててICARUS。必ず、翼を蘇らせてあげるから」




今日はここまで
寝るお

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